「全空連」の略称で知られ、日本国内において有数の規模を誇る、全日本空手道連盟。
競技人口が多いだけに、昇段審査を目指す人々も非常に多く、各都道府県において、大きな規模で審査会が開かれています。
ここでは、全日本空手道連盟の昇段審査が、どのような内容で行われるのかについて、解説していきます。
目次
昇段審査の内容ってどんなものなの?
全日本空手道連盟の昇段審査って?
全日本空手道連盟の公認段位規定によると、連盟公認の段位は初段から10段までと定められ、初段から8段までは、試験制度を取り入れております。
いわゆる「昇段審査」です。
連盟における昇段審査は、実技試験と筆記試験があり、実技試験においては、形と組手の、至ってシンプルな内容で構成されております。
なお、9段および10段は、特別推薦制度による昇段となります。
具体的にどんな内容なの?
実技試験においては、先にも述べましたとおり、形と組手による審査となります。
具体的には、以下のとおりとなります。
・初段…指定形1つ、自由組手1試合
・2~6段…指定形1つ、得意形1つ、自由組手2試合
・7・8段…指定形1つ、得意形1つ、場合によっては形の分解と応用を行う
7・8段になると、形を行うだけではなく、形の一つひとつの挙動に関して、理解力や応用力まで試されることになります。
筆記試験は、基本的には6段以上から行い、8段は論文試験を行います。
なお、初段から5段の間でも、筆記試験を行うこともあるそうです。
昇段審査の詳しい内容
指定形・得意形って何?
指定形とは、全日本空手道連盟の空手競技規定の、指定形リストに記載されているものを指し、第一指定形と第二指定形とに分かれます。
第一・第二いずれも、四大流派の形から、それぞれ2種類ずつ取り出されたものとなっており、計16種類の形があります。
得意形も、必ずしも自分の得意な形を何でもやればいいわけではなく、指定形と同じように、連盟の得意形リストに記載されているものから、必ず選択します。
得意形は、指定形よりも種類が多く、四大流派合わせて85種類の形が、リストに記載されています。
自由組手はどのくらいの時間やるの?
全日本空手道連盟の公認段位規定には、詳細な時間については言及がありません。
しかし、一般に1回あたりの試合時間は、30秒と言われております。
もしも、色々な理由から自由組手ができない場合ってどうなるの?
こちらについても、連盟の公認段位規定には、以下のように書かれております。
「受審者に配慮すべき理由があると認められる場合は、自由組手に替えて約束組手を行うことができる。」
そのため、無理のないように配慮がなされています。
まとめ
全日本空手道連盟の昇段審査は、形と組手の、至ってシンプルな内容で、組手の時間も1試合30秒と、意外とボリュームの少ないものとなっています。
しかし、その短い時間の中で、1つひとつの動作を事細かに見られるため、その瞬間ごとに集中して審査に取り組む必要があり、わずかなミスが不合格につながる点においては、非常にシビアなものと考えてよいでしょう。
