空手の強い選手を見ると、接近戦からの、顔面を狙った回し蹴りや後ろ回し蹴り、かかと落としなどの様々な蹴りを、自在に繰り出しています。
脚の柔軟性が足りないと、そのような蹴りは十分に出すこともできません。
そこで、なかなか空手が強くなれないとお悩みの方に、開脚をおすすめするとともに、開脚が空手を強くする、そのワケについてもご説明します。
開脚がなぜ空手を強くできるか
冒頭でも述べましたように、空手の強い選手は接近戦の状態で、相手の死角を狙ったり、フェイントを狙ったりした、上段蹴りを繰り出します。
空手が強くなるには、技のバリエーションを増やすことも重要です。
もしも、高い位置の蹴りが出せないようでしたら、脚を高く上げて蹴られるようにしましょう。
ただ、高く蹴ればよいというものではありません。
以下の4つの要点が一度にできなければ、いくら高く蹴ることができても、相手に動きを読まれてしまいます。
・軸がブレないこと
・蹴るときも姿勢が崩れない
・素早く蹴られること
・威力のある蹴りを出せること
そこで、開脚を柔軟運動に取り入れることをおすすめします!
開脚を行うことによって脚の柔軟性が高まり、脚の可動域が広がります。
脚の柔軟性が高まれば、膝や脚を高く上げる動作もより軽く、より少ないモーションで行うこともできます。
そうすれば、相手に動きを読まれず、しかも威力のある蹴りを繰り出すことができるのです。
強さをゲットする開脚のコツ
開脚をする際には、少し体を動かしたり、お風呂に浸かった後など、十分体を温めた状態で行って下さい。
そうしないで無理に柔軟を行うと、筋を傷めてしまいやすいので、怪我のもととなります。
また、股関節をはじめ脚のあらゆる筋を柔らかくしなければならないので、開脚が十分にできない人はまず、「腰を入れた状態」で行うように努めて下さい。
「腰を入れた状態」でない状態とは、背骨を無理やり丸めて、上体を倒そうとする状態です。
そうすると股関節が柔らかくならないばかりか、かえって腰を痛めてしまいます。
「腰を入れた状態」を作るには、折りたたんだバスタオルなどの上にお尻を載せて、開脚を行うとよいでしょう。
腰が入ると、まずは股関節の付け根あたりが効いてきます。
そして上体を前方・左右のつま先方向に反動をつけずに、ゆっくりと倒していき、各方向ごとに「きついかな?」というあたりで静止しましょう。
上体を左右に倒す際は、横に傾けるやり方と、胸を脚につけようとするやり方で、伸ばす部位が変わりますので、いろいろやってみるとよいでしょう。
また、足が十分に広がらない場合は、ある程度の角度で脚を開いたら、そのまま両足を壁に当てた状態で柔軟運動を行うのもよいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?
開脚によって、多彩な蹴り技が繰り出せるようになりますので、空手が強くなりたい人には、大変おすすめです。
また、脚の柔軟性が高まれば強くなるだけでなく、怪我もしにくくなります。
これまで、柔軟運動に開脚を取り入れてこなかった方は、ぜひ取り入れてみて下さい。