このご時世、50歳を迎えても、天命を知る境地に至るどころか、自分の健康をはじめ、仕事や家庭など、次から次へと悩みが尽きないことでしょう。
そんな中、空手に思いを託す方もきっと多いかと思います。
ここでは、空手を50歳から始めるための道場の選び方と、長く続ける秘訣について、説明します。
目次
道場の選び方
通いやすい道場をいくつかピックアップしよう
50歳から空手を始めようとする際、道場を選ぶための一番のポイントは「通いやすい場所を選ぶ」ことです。
ご自宅や職場の近く、そしてその途中にある道場をいくつかピックアップしましょう。
空手に何を求めているのか考えよう
ひとえに空手と言っても、流派によって方向性が大きく異なります。
50歳から空手を始めるにあたり、ご自身が空手に何を求めているのか、また、心身への負担にどれだけ耐えられるかも考慮しながら、検討しましょう。
ガッツリやるならば極真系あるいは防具付き空手
お互いに接近戦で打ち合えるような強靭な肉体を求めているのならば、極真系の各会派やそこから独立した各会派を選ぶとよいでしょう。
いわゆる「フルコン系」と言われる流派です。
そのほとんどの道場では、初心者の方は拳・胴体・急所・膝・脛に、最低限の防具を装着できるので、無理なくステップアップできます。
また、防具付き空手の各流派(「硬式空手」とも言う)も、フルコン系ほど体にダメージを受けずに激しく打ち合うことができるので、ガッツリやりたい方にはおすすめです。
じっくり心技体を練り上げたい方には伝統系と沖縄古流の各流派
また、安全かつスポーツライクに組手を行いたい、あるいはじっくりと型稽古に取り組みたい方は、伝統系の各流派がおすすめです。
主に「四大流派」と呼ばれる剛柔流・糸東流・松濤館流・和道流の各流派がそれに当たります。
さらに自己を見つめながら心技体を練り上げることを重視したい方は、沖縄古流空手の各流派がおすすめです。
主に「三大流派」と呼ばれる上地流・(沖縄)剛柔流・小林(しょうりん)流がそれに当たります。
50歳から始めた空手を長く続ける秘訣
まずは「無理をしすぎない」
若いころとは違い、50歳から空手を始めるにしても、なかなか体の無理は利きません。
やはり最大の秘訣は「無理をしすぎない」ことです。
例えば「壮年部」などのように、なるべく年齢・世代ごとにクラス分けしている道場を選び、ご自身の世代に合ったクラスで参加しましょう。
もしも、ご自身で一番通いたい道場に入門したものの、クラス分けが「少年部」「一般部」しかなされていない場合、幅広い世代の人たちが参加しています。
そういう場合、周囲の若い人につられて、ついつい同じペースで無理をしがちになります。
そんな場合でも無理をせず、ご自身の体調と相談しながら、自分のペースを守るようにしましょう。
体調に変化が見られたら「休む」勇気も
50歳を過ぎると、日によって体調も大きく変動します。
稽古直前あるいは稽古中、少しでも体調が悪くなったならば、無理して稽古に参加しようとせず「休む」勇気も大切です。
無理しすぎて体調が悪化して、空手を続けることができなくなってしまっては、元も子もありません。
無理なく長く続けてこそ、空手が健康の維持にも大いに役立つのです。
まとめ
空手を50歳から始めるための、道場の選び方としては、以下のポイントを押さえるようにしましょう。
・通いやすい場所を選ぶ
・空手に何を求めるのか考え、その方向性に合った道場を選ぶ
また長く続けるための秘訣は以下の通りです。
・無理をしすぎない
・体調に変化が見られたら「休む」ことも必要
それでは、充実した空手ライフが送れるよう、ぜひご参考になさって下さい。