合気道と空手と柔道の違い

合気道も空手も柔道も日本の武道で、いずれも道着を着て帯を締めて稽古することは、皆さんもご存知の通りです。

しかし、具体的な違いについて、何となく分かっているつもりでも、意外と答えられない方は多いのではないでしょうか。

ここでは、合気道と空手と柔道について、武道未経験の方でも違いが分かるよう、解説していきます。

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発祥における、それぞれの違い

空手は沖縄発祥、柔道と合気道は本土発祥で近縁どうし

空手は、沖縄固有の武術に中国武術や日本の体術が融合された武道で、沖縄が発祥の武道であります。

一方、合気道と柔道はいずれも、日本古来の柔術をベースとしています。

柔術自体、元を辿れば剣術において、相手の体勢を崩すための体術から来ています。

そのため、ルーツを同じくする、近縁関係と言ってよいでしょう。

ルーツが同じでも、ベースが違う合気道と柔道

お互い近縁関係である合気道と柔道ですが、ベースとなる流派に違いがあります。

合気道は開祖・植芝盛平によって、主に大東流合気柔術をベースとしています。

一方、柔道は嘉納治五郎によって、天神真楊流と起倒流柔術をベースとした点で、合気道と相違があり、技の種類においても、その違いが見られます。

次に、合気道と空手と柔道の、技の種類の違いについて、解説していきます。

技の種類における、それぞれの違い

あくまでも打撃が主体の空手

一部の流派においては、関節技や投げ技も多少含まれることがありますが、あくまでも空手は、手足による突き蹴りや肘打ち、そして膝蹴りといった、打撃技が中心の武道です。

似て非なる合気道と柔道

合気道と柔道は、いずれも投げ技(柔道では「投技」)がある点では共通しています。

しかし柔道では、背負投や体落などのような手技や、巴投のような捨身技、そして足技で相手の足を刈ったり、もしくは払ったりするなど、投技の種類が実に多様です。

それに対し、合気道の投げ技は、四方投げや入り身投げ、そして小手返しのように、相手の関節を動けないように極めつつ、体勢を崩して倒す技が中心となり、その点が両者の違いとなります。

また合気道は、肩・肘・手首を立ち関節で極めることが主体であるのに対し、柔道では投技の他、固技(寝技主体、抑込技・絞技が含まれる)主体で、関節技は肘を狙う技のみとなります。

剣術の体術から生まれたという点では、起源を同じくするものの、合気道と柔道とでは、技の種類に大きな違いがあります。

まとめ

合気道と空手と柔道の違いについて、改めて簡潔にまとめてみました。

◯発祥の違い
・空手:沖縄発祥、固有の武術に中国や日本の武術が融合される
・合気道・柔道:日本本土発祥、剣術における体術から発展した柔術が元となる

◯技の種類の違い
・合気道:立ち関節主体
・空手:打撃技主体
・柔道:投技、固技主体

それぞれの武道において、それぞれの発祥や主体となる技の種類に、その大きな違いを見ることができます。

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