空手と合気道の両立は可能なのか?メリットは?

空手を習われている方でも「合気道とはどのような武道なのか」と聞かれても、今一つピンと来ない方は多いかと思います。

ここでは、合気道がどのような武道なのかについて説明しつつ、空手と合気道という意外な組み合わせをテーマに、それらの両立の可能性とメリットについて、解説していきます。

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合気道はどのような武道なのか?

合気道は主に「立ち関節技」の武道です。

お互い立って構えた状態から、一方が手首・肘・肩の関節を詰めることによって、もう一方の相手を動けなくさせます。

また、関節技以外にも投げ技もあり、相手の姿勢のバランスを崩しながら投げて倒します。

稽古は型を中心に行い、後述の流派・団体を除いて、基本的には乱取りや組手は行いません。

型は2人1組で一方が掛け、もう一方が受けとなって行い、空手でいうところの「約束組手」に相当します。

受けが、当身技(あてみわざ・合気道では主に手刀や縦拳で打撃を行う)を仕掛けてくるのを掛けが捌いて、あるいは、受けが手首・袖・襟などを掴んでくるのを掛けが離脱して、関節技や投げに移行します。

主な流派として、下記の3つが挙げられます。
・合気会
・養神館
・心身統一合氣道
(*注)設立順

なお、下記に挙げられる流派・団体のように、乱取りや組手も行うところもあります。
・富木合気道
・合気道S.A.
・覇天会
(*注)設立順

次に、空手と合気道の両立は可能なのか、また可能ならば、どのようなメリットがあるかについて説明します。

空手と合気道の両立の可能性とメリットについて

空手と合気道は両立は可能なのか?

空手と合気道を両立させるためには、どのようにして、相手の突きの連打をかいくぐりつつ相手に組みつき、さらにスムーズに合気道技に移行できるかという点がネックとなるでしょう。

あくまで型は、前提条件があるために、スムーズに技を極めることができますが、実戦において、相手がランダムに動いている状態では、合気道技は、そう簡単に極めることができません。

組みついて合気道技に移行する前に、相手の攻撃を捌きつつ、カウンターで相手を怯ませるくらいの一撃を与えられるかどうかで、その成功率が左右されるでしょう。

空手と合気道の両立におけるメリットとは?

もしも、空手と合気道が両立できるとするならば、次のようなメリットが考えられます。

・打撃のみでは対処できない、相手からの掴みにも対処できるところ

・護身に活かす際に、打撃のみだと過剰防衛になりうるところも、相手の関節を極めて動けなくさせることができるので、必要以上に相手を傷つけずに制圧ができるところ

街中でのトラブルでは、いきなり殴りかかってくるよりもむしろ、胸倉や腕などを掴んでくることが多いので、そのような際の護身術としても、大いに役立つことでしょう。

まとめ

空手と合気道の両立の可能性という点で、合気道の開祖・植芝盛平翁が、次のような言葉を残しています。

「合気道は当身が七割」

合気道の開祖も、相手を怯ませるくらいの当身技を入れてから、初めて合気道技が極められると述べています。

空手と合気道の両立を可能たらしめるヒントが、この一言にあると言っても過言ではないでしょう。

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