極真空手とかけてロシアと解く、その心は?「おそロシア!!」

近年、極真空手において会派を問わず、著しい活躍を見せている、ロシア勢。

その強靭な肉体と優れた技で、日本勢を脅かし、今や各会派での世界クラスの大会を席巻しつつあります。

ここでは、なぜ最近、極真空手においてロシアの成長が著しいのか、その文化的な背景とロシア人を育む環境の、2つの視点から解説していきます。

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ロシア人って実は親日!?

日本とロシアの関係は、冷戦終結後も北方領土問題を抱え続けているなど、国家間では緊張を残しています。

そのため、一部の東アジアの国々のように、国家間の緊張がそのまま国民感情とリンクしているだろうと思われがちですが、実は、ロシア人は意外と親日的なのです。

旧ソ連時代でも反日教育を行わなかったことはもちろん、日本が高度経済成長を遂げたことや、日本人が優秀な製品を生み出すことへの敬意、そして独創的なサブカルチャーへの好感度と、その一方で、古くから伝わる「武士道」に見られる高い道徳律が、ロシア人の心を掴んでいるのです。

民族柄、戦うことが好きなロシア人にとって、武道熱は高い傾向にあり、プーチン大統領も柔道の有段者であることは、皆さんもご承知の通りです。

90年代後半に、極真空手の世界クラスの試合で初めて、ロシア勢が頭角を現わすようになって以来、今では空手の母国・日本を最も脅かす存在となっています。

厳しい気候が育んだ、強靭な肉体

ロシアの大半の地域は、寒さの厳しい、過酷な気候となっています。

その厳しい環境下で育まれた、強靭な肉体や精神力は、ロシアならではのもので、なかなか真似のできるものではありません。

また、ロシア人男性は全般的に、大柄で骨太な体つきをしており、ただでさえパワフルであります。

しかし、極真空手のロシア勢の選手は、ただパワーがあるだけではありません。

例えば、プーチン大統領のボディガードも務めることで知られる、極真館のセルゲイ・オシポフ選手の「氷のハイキック」は、パワーのみならず、スピードとテクニックも兼ね備えた、代表例と言っても過言ではありません。

相手の正面の視界において死角となる、斜め下方向から、小さいモーションで横の顎めがけて蹴り上げるその軌道は「察知不能」とまで言わしめるものです。

まとめ

意外にも日本文化に対して好意的で、しかも武道熱の高い国民性もあって、ロシアにおいて極真空手の選手層は非常に厚いものとなっております。

その体つきやパワーばかりでなく、その身体能力もまさに「おそロシア!!」と言わざるを得ません。

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