あらゆるスポーツにおいて、その運動能力を引き出すために、最も重要な部位である体幹。
小学生のお子さんをお持ちの親御さんの中には、早いうちからお子さんに、体幹トレーニングを学ばせたいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
ここでは、体幹トレーニングの一環として空手をオススメする、4つの理由について解説していきます。
目次
小学生からの体幹トレーニングに、空手はオススメ!
体幹とは簡単に言えば、お腹や背中周りのインナーマッスルを指し、運動能力を高めるとともに大きな力を生み出すための、重要な筋肉の総称です。
人を回転しているコマに喩えると、体幹はコマの芯に相当します。
コマの芯が硬いからこそ、コマは回転運動を続けることができるのですが、もしもコマの芯がフニャフニャならば、そのコマは回転すらできないことは、ご想像の通りです。
成長期前の小学生のうちから体幹を養えば、成人になって、頑丈な芯の備わった肉体を練り上げることができ、アスリートはもちろん、体を資本とする仕事においても、高い能力を発揮することができることでしょう。
その体幹を養うためのトレーニングの一環として、小学生のお子さんには、空手が一番のオススメです。
その4つの理由について、次にまとめましたので、解説していきます。
空手が体幹トレーニングに最適な、4つの理由とは?
空手が、小学生のお子さんにとって、体幹トレーニングとして最適な理由は、以下の4つのとおりです。
(1)突きや蹴りの動作が、体の強い芯をつくる
突きや蹴りの動作は、腰を左右に旋回させることによって、その力を手や足に伝えてゆきます。
基本稽古の中では、より素早く、より強く、突きや蹴りを出すように指導します。
このような突き蹴りを繰り出せるくらいの、腰の旋回力を生み出すのが、体幹なのです。
(2)蹴りの動作は、不安定な姿勢におけるバランスも養える
蹴りは基本的には、片足で蹴って片足で自分の体を支えます。
そのため、非常に不安定な姿勢となります。
そのような姿勢でも、体のバランスが崩れないようにするのが、体幹の役割です。
特に上段回し蹴りは、片足を相手の顔面目がけて高く蹴り込みます。
そこでバランスが悪いと、相手に容易に倒されてしまいます。
(3)基本稽古の立ち方が、姿勢の維持に役立つ
三戦立ちをはじめとする、空手での立ち方は全て、腰を落とした状態を維持します。
腰を落とした姿勢を維持することは、大人の方ですら、辛いものです。
さらに膝を内側に締めた立ち方をするので、自ずと腰回りを意識した立ち方となります。
ちょうど体幹の部分に当たりますね。
空手における、それぞれの基本の立ち方は、姿勢の維持という面において、体幹に効きます。
(4)嫌でもやらなければならない雰囲気が、そこにあること
空手の稽古は全員一斉に同じことを行い、一斉に大きな声で元気良く気合いを出します。
親御さんも思わず手を焼いてしまうような子も、有無を言わさずやらなければならない環境が、道場の中にはあります。
まとめ
まだ小学生ですと、集中力もなく、大人のように有意義か無意義かの判断が十分にできないでしょう。
空手道場では、みんなで一斉に同じことに取り組んで、嫌なことがあっても決して逃げ出せない環境下で、体幹そのものだけでなく、もう一つの体幹とも言うべき「心」も養うことができ、心身ともに芯のある子に育てることができます。
もしも、小学生のお子さんに体幹トレーニングを学ばせたいなら、ぜひ、空手を習わせてみてはいかがでしょうか?