空手の試合で、劣勢な選手が鮮やかな大技を放って、一発逆転する光景には、誰もが目を見張ることでしょう。
ここでは、空手の技の中から、大技でしかも最強なものをいくつか取り上げ、解説していきます。
空手での大技のほとんどが蹴り技だ!!
空手の試合では、大技といわれる技のほとんどが、蹴り技となります。
その理由として、主に以下の通りとなります。
・柔軟性があれば、手よりも長いリーチを活かして、下段から上段まで、あるいは近距離から遠距離までの変幻自在な攻撃ができること
・回転などのモーションを加えることによって、相手を撹乱させ、意外なアプローチからの攻撃を繰り出せること
・もともと手や腕よりも頑丈な上に、さらに腰のタメや回転力を活かして、破壊力のある攻撃ができること
大技が一発極まれば、これまで劣勢だった試合の流れも、一気に逆転させることも可能となります。
空手最強の大技はコレだ!3選!!
それでは、空手で使われる大技の中で、最強の技をいくつかチョイスしましたので、ご紹介します!
その1:後ろ回し蹴り
いかに小さいモーションで、相手に気づかれることなく素早く1回転できるか、また、いかに正確に相手の急所を狙えるかが、この技の肝となります。
中段を狙う場合でしたら、ある程度練習を積めば、カウンターを狙っての攻撃として使えるようになれますが、上段の場合は足をより高く上げる分、柔軟性とスピードが求められ、難易度が増します。
また、モーションが大きかったり、一連の動きが遅かったりすると、相手から容易に動きが読まれ、回転している間に、間合いを詰められてしまう恐れがあります。
その2:二段蹴り
遠い間合いから一気に詰めて闘う、伝統系の試合では、直線的な動きの技が主体となります。
そのため、直線的な技でもフェイントをかけることができる技が、この二段蹴りです。
中段の前蹴りと見せかけて、反対の足で上段の前蹴りを飛び蹴りで食らわす、フェイント技の代表格です。
こちらも足の柔軟性と、さらに跳躍力も求められますが、この技が極まれば、たとえライトコンタクトルールでも勢い余って、相手は面越しに激しい衝撃を食らうことでしょう。
その3:胴回し回転蹴り
柔道の回転受け身をヒントに考案された蹴り技で、柔道の回転受け身の要領で、前に回転しながら蹴り足を伸ばし、その足のかかとで相手の上段を狙う技です。
見た目がとても豪快だけでなく、相手の視野からはこちらの姿が一瞬消えてしまうように見えるため、奇襲技としても大変有効な技です。
また、かかと蹴りの威力に、回転力と落下の際の重力も加わるため、一発極まれば破壊力も抜群で、大逆転のチャンスを得られる最強の技です。
しかし、相手に見切られてしまった場合には、そのまま自爆するリスクも孕んでいます。
まとめ
上記に挙げた技は、いかに相手に気づかれないように仕掛けられるかが、大きなカギとなります。
特に後ろ回し蹴りや胴回し回転蹴りでは、回転の際、かけようとする対象の姿が、かける側の視野に入らない瞬間がある分、他の技に比べて、狙ったとおりに当てることが難しくなります。
これらの技は、日頃の基本的な技が使えるようになってからこそ、体得できる技であります。
もしも空手を始めたばかりの方がいらしたら、いきなりこれらの技を使おうと考える前に、まずは、基本の技をみっちりと体に覚え込ませることから始めましょう。