人は誰しも、何らかの「弱さ」というものがあります。
その「弱さ」ゆえに、ゲームやSNSなどの誘惑に負けて勉学に集中できなかったり、やるべきことがしっかりとできなかったりする子供たちや、クラスの中でいじめを受けて孤立している子供たちは、少なくありません。
ここでは空手が、このような「弱い子」たちを強く変えていくその理由について、解説していきます。
人間も自然界の大原則からは逃れられない
あらゆる物事には「こうであれば必ずそうなる」という因果関係があり、それは自然界の大原則でもあります。
弱い者が強い者に捕食あるいは搾取される「弱肉強食」が、その好例です。
私たち人間も現世で生きている以上、自然界の大原則からは逃れられることはできません。
力のある者がそれをほしいままにし、力のない者は、力のある者によって服従や搾取、あるいは排除されるのは、自然の成り行きです。
それは、子供社会でも同じことです。
意志の弱い子は誘惑に負け、自分を律する力の弱い子は怠け者のレッテルを貼られ、体力や器用さ、そして精神面の弱い子がいじめを受けるということは、世の常であります。
ただ、人間が他の生物と違うことは、こうした弱い子たちが、人生において逆転のチャンスを掴める可能性が大いにある、ということです。
空手が弱い子を強く変えられる理由とは?
特に空手には、弱い子を強く変えられるチャンスに恵まれています。
ここでは、その理由について説明していきます。
◯何歳からでも始められる
空手は流派を問わず、誰もが年齢に関係なく、一から基礎を身につけるためのカリキュラムが整備されています。
そのため、思い立ったらいつでも始められるところがまず、大きな理由です。
◯規律ある行動や礼儀・節度が身につく
空手は、指導者の号令のもとで、みんな一斉に行動します。
また、道場への出入りはもちろん、指導者や先輩に対するあいさつをはじめ、言葉遣いや態度に至るまで、決まりごとがあります。
それらが人に言われることなく、自発的にできるようになったときには、周囲に流されない、意志の強い自分に生まれ変わったときなのです。
空手によって、それを可能にすることも、その理由の一つです。
◯心技体が同時に鍛えられる
空手は、稽古を通して、心技体を同時に鍛えることができます。
例えば、子供たちの組手で、一方の子が泣きながら、相手の子に向かっていく様子を、テレビや動画サイトなどでご覧になった方は、多いかと思います。
どんなに痛い思いをしても、どんなに泣きたいほど辛い思いをしても、負けずに必死になって立ち向かう心を、空手によって養うことができます。
さらに余裕が出てくると、相手を制する技術を覚えるとともに、体力も向上してくるようになり、心技体の全てを成長させます。
その結果、自分に自信がつき、余裕も生まれるようになります。
その点においても、空手が弱い子を強くさせる理由の一つであります。
まとめ
空手こそが、弱い子を強くしていく理由としては、以下の点が挙げられます。
・何歳からでも始められる
・規律ある行動や礼儀・節度が身につく
・心技体が同時に鍛えられる
お子さんをお持ちの親御さんで、もしもお子さんの弱い面が気がかりでしたら、空手を習わせることも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?