皆さんは、様々なきっかけで空手を始め、様々な思いを空手に抱いていらっしゃるかと思います。
しかし、そのモチベーションを維持し続けて、初志を貫徹することは、容易ではありません。
空手に限らず、何事もモチベーションを維持するためには「常に目的意識を持って臨む」ことが、最も大切です。
ここでは、空手のモチベーション維持のために、なぜ目的意識を持たなければならないのか、その理由について説明していきます。
なぜ目的意識を持たなければならないのか?
あるきっかけで空手道場の門を叩き、様々な思いを胸に空手を始めても、その道場に在籍している間に、その人の周囲の環境は、刻一刻と変化します。
また、環境が変化するとともに、その人の心境も、同じように変化していきます。
その間に稽古に飽きてしまったり、また、他に楽しいことを見つけてしまったりなどすると、入門したてのころの情熱も、つい失われがちです。
モチベーションを維持するためには、目的意識を持つことが重要であると言われています。
「空手の修業」を「航海」に喩えると「目的意識を持つ」ということは、すなわち「羅針盤」に相当します。
目的意識を持たないことは、その羅針盤を使わずして海を渡ろうとする、無謀な航海となります。
自分がどこにいるかも分からないまま漂流し、時には荒波に揉まれて難破することさえ、稀ではありません。
初志を忘れずに、まずは稽古に行くごとに目的を決めよう
空手でモチベーションを維持するために、一番大切なことは「初志」です。
つまり「空手道場の門を叩くことになったきっかけ」を機に「空手を通して自分がどのようになりたいのか」というメインテーマを、決して忘れてはならないことです。
それが空手という航海の到達点となります。
到達点まで海を渡りきるまでには、いくつかの「難所」もあります。
難所を乗り越えるためには、常にモチベーションを保たなければなりません。
またモチベーションを保つためには、到達点を目指すべく、常に正しい針路を取らなければなりません。
空手の稽古においても、正しい針路が取れるよう、1回の稽古ごとに「今回の稽古に行く目的」というものを、決めてみましょう。
まずは簡単なことから、例えば「稽古中バテなくなるために参加する」や、「騎馬立ちでもう少し腰を落としたい」などで構いません。
稽古に参加する度に、目的意識を持って臨む習慣をつけましょう。
その積み重ねによって、より具体的かつ高度な目的意識を持つようになり、さらに空手に対するモチベーションが上がってゆくのです。
まとめ
目的意識を持たない空手の稽古は、羅針盤を持たない無謀な航海と同じことです。
到達点を見失い、流されるまま大海を漂流するばかりで、時には難破してしまうこともあります。
皆さんも、まずは小さなことからで構いませんので「目的意識」という羅針盤を携えて稽古に臨み、モチベーションを維持し続けて、自分の到達点を目指して下さい!