空手でフルコンタクトは聞くけれど、ライトコンタクトって何?

空手で「フルコンタクト(フルコン)」という言葉はよく耳にするかと思います。

しかし「ライトコンタクト」という言葉には、皆さんは馴染みが薄いかもしれません。

ここでは、空手においてライトコンタクトとはどのようなものであるか、空手のジャンル分けについてとともに、解説していきます。

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空手にはこんなジャンル分けの仕方がある!

「フルコンタクト」とは、極真系各会派や極真会館から独立した会派が採用している、「直接打撃ルール」での試合形式を指し、かつ、それを取り入れた流派や会派のことも指します。

成立した時期が1960年代以降と、比較的歴史の新しい流派や会派が多いことが特徴です。

ジャンル分けとして、その「フルコンタクト」と対照的となるものには、2通りあります。

1つはその流派の成立の過程によるものと、もう1つは試合や組手において、攻撃の際の接触の度合いによるものです。

前者はいわゆる「伝統系」で、戦前に、沖縄空手の流れを継承している創始者によって広められたもので、剛柔流・糸東流・松濤館流・和道流の「四大流派」がこれに当たります。

後者は接触の度合いにより「ノンコンタクト」「ライトコンタクト」「セミコンタクト」に分類されます。

次に「ライトコンタクト」を中心に、接触の度合いにおけるジャンル分けと、その内容について解説していきます。

ライトコンタクトとはこんなジャンルだ!

直接打撃によるダメージの度合いで勝敗を決めるフルコンタクトルールに対して、他のルールでは、しっかりと腰の入った突き蹴りを出せばポイントとなり、その数の多さで勝敗を決める「ポイント制」を取り入れています。

その中でも「ライトコンタクト」とは、接触の度合いの中でも「軽くなら当ててもよい」ルールを指します。

ライトコンタクトは、世界空手連盟(WKF)の試合で採用されている、ポイント制のルールです。

ライトコンタクトの他にも、ポイント制のルールでは、次のような接触の度合いでも分けられています。

ノンコンタクト

基本的には自分の攻撃が相手に触れてはいけない
*全日本空手道連盟、日本空手協会で採用(但し日本空手協会は当て止めあり)

セミコンタクト

顔面寸止め有効、下段回し蹴り・膝蹴りなし、但しノックアウトは認められる
*極真会館(松井派)で新規採用されたことで注目されたルール

まとめ

空手が日本本土に伝わって以来、空手の競技化が試みられました。

しかしながら、競技化を図るためには、その安全性が最も大きな課題でした。

ライトコンタクトをはじめとするポイント制ルールは、競技性と安全性という、相反する要素を両立させた結果、たどり着いたルールなのです。

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