空手の稽古で必ず行われている、型の稽古。
内容が地味なだけあって、気の向かない方も多いのではないでしょうか。
けれども、型は一生懸命取り組むと、体のみならず、心の健康にも良いのです。
ここでは、空手の型がなぜ健康に良いのか、その3つの理由について解説します。
目次
そもそも型とは何ぞや?
なぜ空手の型が健康に良いのかについて解説する前に、型とはどんな意味があるのか、なぜやらなければならないのか、解説します。
そもそも型とは「相手がこう攻めてきたら、こう対処する」という想定のもと、一人で練習するために作られた、技の一連の流れです。
いわば「シミュレーション」のようなものです。
型ごとに、その一連の流れが決まっており、その流れに従って移動しながら、突きや蹴り、受けの技を繰り出していきます。
そうすることによって、技に対する体の使い方を覚えるとともに、腰を低くして重心を落とした姿勢で行うことによって、足腰の鍛錬にもつながります。
空手は、もともと型で技を覚えました。
現在、皆さんが稽古で行われている、基本の立ち稽古や移動稽古で行う突きや蹴り、そして受けといった単発の技は全て、後年になって型から分解されたものなのです。
続いて、空手の型が健康に良い理由について、解説します。
空手の型が健康にいい3つの理由とは?
理由その1:全身運動、しかも無理なく取り組める!
空手の型は、移動しながら突きや蹴り、受けの動作を行い、全身を動かします。
特に腰を落とすことによって、足腰の鍛錬につながり、逆に足腰の弱い人は腰を高めにして行えば、無理なく行うことができ、老若男女問わず取り組むことができます。
理由その2:じっくり時間をかけて行えば、有酸素運動にもなる!
空手の型は、その一つひとつは、挙動に緩急があり、連打に近い動作も含まれているので、一部には無酸素運動的な要素があります。
けれども、時間をかけて様々な型に取り組めば、有酸素運動的な要素を活かすことができます。
有酸素運動は、時間をかけて行えば、体脂肪と血液中の中性脂肪が減少することは、皆さんもご存知かと思います。
型をじっくり取り組むことは、体にも大変良いことなのです。
理由その3:自分と向き合うことで、心も健康に!
型は組手と違い、相手が存在しません。
しかし、架空の相手を想像しながら、技の一つひとつを手を抜かずに取り組めるかどうかは、その人次第です。
型には、技の緩急やキレ、姿勢や腰の高さなど、極めるべき要素がたくさんあります。
自分の心の弱さと向き合いながら雑念を取り払い、型を極めるべく集中していくことによって、体のみならず心も健康になることでしょう。
まとめ
「空手の型が健康にいい!」その3つの理由について、以下の点が挙げられます。
(1)無理なく取り組める全身運動であること
(2)時間をかけて取り組めば有酸素運動にもなる
(3)集中力を養い心も鍛えられる
型の稽古を敬遠される方も多いとは思いますが、これだけ健康に良い点がありますので、皆さんもぜひ取り組んでみて下さい。