空手の稽古で肘は、意外と痛めやすいところです。
肘の痛みがあると、空手の稽古も満足にできず、色々な意味で辛いものとなってしまいます。
ここでは、肘の痛みを防ぐための工夫と、また、肘を痛めたらどうするかについても、解説します。
目次
肘の痛みは、どんな意味で辛いのか?
空手の稽古において、自分の肘で相手の突き蹴りを受けてしまったり、また組手以外でも、普段の基本稽古で肘を痛めてしまったりすることが多いでしょう。
いずれにせよ、肘の痛みは特に以下の点において辛いですよね。
肘を動かすこと自体が辛い
中段突きを行うだけでも、突き終わって肘が伸び切った瞬間に痛みが走ったことのある方は、多くいらっしゃるかと思います。
他には、逆に肘を曲げたり、手首を曲げたりした瞬間に痛み出すこともあることでしょう。
いずれにせよ肘を動かすと痛みが出ることは、大変辛いことです。
十分な稽古ができない、という意味においても辛い
肘に痛みがある状態では、空手の稽古も十分にできない点においても、非常に辛いことでしょう。
基本稽古でも思いっきり突けなかったり、受けられなかったり、組手でさらに肘を痛めてしまうこともあるでしょう。
まずは日頃から少しでも、そうならないための工夫を行うようにしていきましょう。
痛みを防ぐための工夫3選+α
次に、空手の稽古で肘の痛みを防ぐための工夫3選と、プラスアルファとして、それでも肘を痛めてしまった際の対処法について説明します。
(1)稽古前後のウォーミングアップとクールダウンは欠かさずに
空手において肘の痛みは、以下の状況でよく発生します。
・突きの動作で肘が伸び切った際に、肘の靭帯が急激に伸び切ってしまった場合
・相手の攻撃を肘で受けてしまった際の打撲
いずれにせよ、ダメージを最小限にするために、稽古前後のウォーミングアップとクールダウンはきちんと行いましょう。
少なくとも、肘のストレッチは行うようにしましょう。
(2)突くときは脇を締めて
突きの稽古が原因で肘の痛みのある方は、ぜひ自分の突き方を確認してみて下さい。
脇が開いていませんか?
脇が開くと肘が横を向き、より靭帯が伸びやすくなります。
脇を締めると肘が下を向き、そうなると横を向いているときに比べ、靭帯が伸びにくくなります。
あと、突き終わりの瞬間は、腕を突きっぱなしにするよりも、背筋を使ってピタっと止めるイメージで行うと、靭帯が伸びにくくなります。
(3)怪我を防ぐために補強運動も
怪我を防ぐためには、補強運動も行いましょう。
ダンベルではトライセプスエクステンション、自重では腕立て伏せを、無理のない負荷・回数で、稽古外に時間を作って行いましょう。
☆プラスアルファとして
もしも痛めてしまったら、”RICE”の法則を忘れずに
・R:Rest(安静)
・I:Icing(アイシング)
・C:Compression(包帯などで圧迫)
・E:Elevation(患部を心臓より高い位置に)
まとめ
空手において肘の痛みはよく起こりうることですが、突き方が原因の場合は、自分の突き方を見直してみましょう。
また相手の攻撃を受けてしまったことが原因の場合は、RICEの法則を思い出して、できるだけ早めの処置をしましょう。
あとはウォーミングアップとクールダウンを欠かさず、時間があれば、補強運動も取り入れて、少しでも痛みにくい肘を作りましょう。