演武会などで、空手の型をご覧になったことのある方なら、その迫力ある演武に、大いに魅力を感じるのではないでしょうか。
どのようにすれば、魅力ある演武ができるのか、空手を習われている方にとっては、興味深々なところかと思います。
ここでは、空手の型で魅力ある演武を行うために、大切なポイントとなる、4つのコツについて説明します。
目次
4つのコツ・前半「まずは心がけておくべきこと」
真剣に型に取り組もう
空手において、型は基本的には一人で行います。
常に自分と向き合わなければなりません。
一人で行う以上、真剣に行うにしても、手を抜いて行うにしても、自分次第です。
邪念を振り払い、ただ相手と対峙していることだけを想定し、その相手と真剣に闘うイメージを抱きながら、型に取り組むようにしましょう。
また姿勢も大切なポイントとなりますので、正しいフォームや立ち方、そして低い重心を心がけるようにしましょう。
次に気合いを大きく元気よく
空手の型では、要所要所で気合いを出すポイントがあります。
声が出ているのかどうか分からないような気合いでは、どんなに素晴らしい出来の型でも、全て台無しになってしまいます。
型の中で、気合いを出すポイントでは、大きくメリハリのある気合いを出していきましょう。
4つのコツ・後半「技にキレ、流れに抑揚をつけよう」
一つひとつの技にキレを出そう
一つひとつの技にキレがあると、空手の型も一層見栄えの良いものとなります。
技にキレを出すためには、スピーディーかつパワフルな技を繰り出さなければなりません。
そのためには、技を素早く出して、素早く引く(戻す)ことが大切です。
さらに手技の場合、一方の手で突きや受けを行う際、反対側の手を引くことによって、技の速さや威力を出しています。
手技のときは、技を出す瞬間に、引き手も素早くしっかり引くことを心がけましょう。
型を通しての一連の流れに抑揚をつけよう
型一つとってみても、礼に始まり礼に終わるまで、ゆっくりとした動作もあれば、素早い動作もあり、また、静かな動作もあれば、力強い動作もあります。
一連の流れの中に、こうした技の緩急や静動があると、より魅力ある演武を披露することができます。
一つの型の中で、どのポイントにおいて、どう抑揚をつけるかは、先輩方の演武を参考にするとよいでしょう。
先輩方の演武を参考に、技の緩急や静動のポイントを押さえながら、型に取り組みましょう。
まとめ
空手の型において、押さえるべきポイントとして、以下の4点があります。
(1)真剣に型に取り組む
(2)気合いを大きく元気よく
(3)一つひとつの技にキレを出す
(4)一連の流れに抑揚をつける
これらを踏まえて型に取り組むことが、魅力ある演武を披露するための、重要なポイントとなりますので、ぜひ皆さんもご参考になさって下さい。