空手で受けの種類はどのくらいあるの?

普段から空手の稽古に励んでいる皆さんは、空手で受けの種類がどのくらいあるのか、考えたことはありますでしょうか?

ここでは、空手の受けの種類について、それらが果たしてどのくらいあるのか、説明していきます。

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受けの種類ってどのくらいあるの?

皆さんが空手の基本稽古で行われる受けは、伝統的な基本を行う流派ならば、以下の5種類に絞られるかと思います。

・上段揚げ受け
・中段内受け
・中段外受け
・下段受け払い
・手刀受け

ところが、皆さんが普段行われている型の中には、基本にはない受けも、その挙動の中に含まれています。

例えば平安(もしくはピンアン)の型には、諸手受けや流し受け、そして押さえ受けなどが、鉄騎(もしくはナイファンチ)の型には、つかみ受けが含まれています。

また、剛柔流の型のスーパーリンペイ(壱百零八手)や三戦の型には、回し受けが含まれています。

さらにフルコン系の流派では、組手に即した様々な受けの種類もあります。

ちなみに、全日本空手道一友会のホームページで紹介されている受けの種類は、上述の基本の受けも含めて、18種類あります。

1つの団体だけでもこれだけの数ですから、全ての流派から受けの種類を全て挙げようとすると、数にキリがないでしょう。

基本の受け以外の受け技の一例

全てをご紹介するには無理がありますが、基本以外の受けの種類について、簡単にではありますが、いくつかピックアップしてご紹介します。

十字受け

別名交差受けともいい、平安五段(あるいはピンアン[Ⅴ])の中でも行われる受け技です。

その名の通り両手を十字に交差させて、交差をしている先の部分で相手の攻撃を受けます。

上段突きと前蹴り両方に対応でき、両手で受け止める分、確実に相手の攻撃を封じることが可能です。

回し受け

先述の剛柔流の型の挙動に含まれる受け技です。

胸の前で構えた両腕を、その名の通り、肘から先を回しながら受けを取り、手のひらを正面に向けつつ両腕を一旦引いたあと、両方の掌底で上段と下段を同時に突きます。

受けばかりでなく、同時に攻撃も可能とします。

フルコン系の蹴りの受け方

空手の基本では、蹴りは下段受け払いで受けることになっていますが、実際、足の方が腕よりも威力があるため、まともに腕で受け止めることは、大変危険です。

また、下段受け払いではその挙動ゆえに、回し蹴り系の蹴り技を受けることはできません。

極真をはじめとするフルコン系各流派・会派では、中段以下の回し蹴りは、膝を高く上げて脛(すね)で受けます。

また、上段回し蹴りや前蹴りは、相手の蹴ってくる側の側頭部を同じ側の腕でガードしつつ、反対側の手を、全ての指を揃えた状態にして、腰のキレも利用しながら、飛んでくる相手の足を払いのけるように受け流します。

まとめ

空手の全ての流派から、稽古で行われる全ての受けの種類を挙げると、相当な数に及ぶことでしょう。

皆さんが普段行っている型の、それぞれの挙動を取ってみても、様々な受け技が含まれていることが分かると思います。

挙動一つひとつを解釈しながら型稽古に励み、その豊富なバリエーションを知ることで、空手の奥深さも知ることができるでしょう。

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