空手の帯の色や順番って、どこでも一緒なの?

空手道場に入門すると、どこでも最初は白い帯から始まって、級を経るごとに様々な色の帯を締めて、初段になってはじめて黒い帯を締めます。

しかし、級が進む間の帯の色や順番というものは、果たして、どこの道場でも一緒なのでしょうか?

ここでは、その疑問について解説していきます。

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帯の色って意味があるの?

皆さんが空手の稽古をしている際に締めている帯ですが、初級者は白帯、有段者は黒帯というのは、どこでも共通です。

白は何にも染まっていない、まっさらな状態を意味して、様々な色に染まって黒に近づきます。

上級では茶色、初段になって帯の色は黒になります。

黒は他の色には染まらないほど、その流派のしきたりや技術を会得したという意味で、黒帯になってはじめて、その流派の門人となり得るのです。

さて、それでは白から黒までの間の帯の色や順番も、全ての道場において一緒なのでしょうか?

次に、その色帯の色と順番について、説明していきます。

色帯の色や順番はみんな一緒なの?

白と黒以外の帯の色ですが、一般には赤、橙色、黄色、水色、青、紫、緑、茶色といった色が使われています。

最上級位での茶帯は、どこの流派も共通ですが、それまでの間の、帯の色や順番は流派ごと、場合によっては同じ流派でも会派や道場によって、実はまちまちです。

次に、その実例をご紹介します。

◯実例1:松濤館流

同じ松濤館系でも、例えば日本空手協会と日本空手道松濤會では、次のように違いがあります。

日本空手協会の場合

・入門時~7級:白(但し10~8級では青や黄色など、7級では緑、青、黄などのところもあり)
・6級:緑
・5~4級:紫
・3~1級:茶

日本空手道松濤會の場合

・入門時~7級:白
・6~5級:緑
・4~3級:紫
・2~1級:茶

両会派の間でも、帯の色に対する級の分け方に相違がありますが、同じ日本空手協会の中でも、10~7級の間では、ばらつきがあります。

◯実例2:極真系各会派

極真系各会派のほとんどが、下記のような帯の色と順番になっています。

・入門時:白
・10級:橙
・9級:橙に一本線
・8級:青
・7級:青に一本線
・6級:黄色
・5級:黄色に一本線
・4級:緑
・3級:緑に一本線
・2級:茶色
・1級:茶色に一本線

しかし、極真館のみは、以下のとおりとなります。

・入門時:白
・10級:橙
・9級:あずき色
・8級:水色
・7級:青
・6級:黄色
・5級:藤色
・4級:黄緑
・3級:緑
・2級:茶色
・1級:茶色に銀の線

このように、同じ流派の中であっても、帯の色や順番には、これだけ違いがあります。

まとめ

空手の帯は、入門時の白帯と有段者の黒帯は、どの道場でも皆同じですが、その間の級に対する色の順番は、各流派や会派によってまちまちです。

しかし、まっさらな白帯から様々な色を経て、黒帯を締めるまでの過程は、私たちが産まれてから、成人するまでの過程と一緒です。

空手人生は、黒帯を締めて終わりではなく、社会に出てからが本当の人生の始まりであるように、黒帯を締めてからこそが、その本当の始まりなのです。

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